PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

【種】「誤謬」のパターン


論理学では論理的な誤りについての考察が延々と(2000年ぐらい?)されていて、アリストテレスの昔からその分類も行われている。Wikipediaにそのパターンが列挙されていた。


誤謬 - Wikipedia


誤謬というのが論理学の用語で、形式的誤謬と非形式的誤謬があって、なんてことはこの記事を読んで知った。
例が多数挙げられており、大変におもしろい。「なんじゃそりゃ」という噴飯ものから「それ、どっかで見たぞ」「これはやっちゃいそうだな」「これやられたら見抜けないかも」というものまでいろいろ。


なお、Wikipediaには後述のような関連項目もある(一部、どういうわけか「経済学の用語」で「論理学でも同じ意味で用いられる」なんて説明があって吹き出しちゃうけど。まあ、Wikipediaなので)。


詭弁 - Wikipedia


これも事例が多数でおもしろい。ここに出てくる「合成の誤謬」については経済用語として独立項目もある。


合成の誤謬 - Wikipedia


そいから、上記には出てこない「回帰の誤謬」についての項目。


平均への回帰 - Wikipedia


多分、ほかにも誤謬に関する項目はたくさんあるんだと思う。でも、そんなの探すくらいだったら初歩の論理学の本でも読む方がいいのかも。誰かいい本があったら教えてください。


ニセ科学的言説やそれを擁護する言説、批判する言説はもちろん、ぼくらが読み書き考えることのなかのどこにでも上記のような誤謬が紛れ込む可能性があることは言うまでもない。しかし、ニセ科学がらみではすんごくたくさん含まれている。ような気がする。


論理学を学んでおいでの方々、ニセ科学的言説の事例を上記のパターンで分類・説明してくれないかなあ。


この辺なんて、明らかに(ほんとに吹き出すほど)論理的におかしいのだけど、ぼくの能力でこのおかしさを説明しようとすると長々と書かねばならない。論理学の人なら「ここは『例外の撲滅』で、ここは『偏りのある標本』で、ここは『連言錯誤』ですね」なんていうふうに簡潔に説明できるんではないか。
幻想かしら。