PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

「医療過誤」という概念についての覚書


新生児へのビタミンK2不投与事件を、医療過誤と表現するのが妥当なのか、禁煙後脳障害(勝手に命名)のせいで、自力での考察まではできないのだけれども、関連のエントリやツイートを集めてみた。
今のところ、用語としては妥当らしいのだが、感覚的に違和感がある、という認識。どうもそういう人はぼくだけではないようなので、集めておくことにも一定の意味があるかな、と。


まずは、医療過誤と呼んじゃって妥当だよ、というid:NATROM医師の解説的なツイートをまとめる。

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2010/07/13付で出た、日本ホメオパシー振興会のコメント。

ぼくはブコメで〈あれを「医療過誤」というのか?/本家争いや過激派の追い落としに発展して「正統派ホメオパシーの確立」とか一本化とかに進むのだろうか。〉と書き、〈あれを「医療過誤」というのか?〉の部分にいくつか☆をもらった。


上記、振興会のコメントについての、id:Mochimasaさんのエントリ。


関連して、当初は医療ネグレクトと呼んだのだが語義を理解して医療過誤と修正したid:T-3donさんのエントリ。定義というか、用語の解説も含まれている。ぼくは、このエントリへのNATROM医師のコメントで初めて「あれは医療過誤と呼んでよいのだよ」という説明を読んだ。


医療過誤と呼ぶことで生じる違和感についてのid:ublftboさんのエントリ。コメント欄で少し会話した。


ublftboさんのエントリへの自分のコメントだけ、こちらにもコピペしておく。

kamezokamezo 2010/07/14 22:06
ublftboさんの意図とは違ったかもしれませんが、お気になさらず。
このエントリも読んでいました。念頭に置いたわけではなかったけど。
でも、ぼくもこの件を医療過誤と言われると気持ち悪いんですよね。
また、下記のブックマークの〈あれを「医療過誤」というのか?〉に☆をくださっている方も何人かおいでなので、似たような感覚はあるのだと思います。
http://b.hatena.ne.jp/kamezo/20100714#bookmark-23211583


> ホメオパシー関連の団体が「医療過誤」と書いて、自身とは全く何の関係もないかのごとく切断しようとしているその姿勢に、違和感を覚えたのかも知れない。


うーむ、そこなのかな。
助産師の仕事に対する理解不足とダブルなのかもしれませんが……。
もうちょっと考えてみたいと思います。

kamezokamezo 2010/07/14 22:13
そうか、母子手帳には「ビタミンK2を投与した」ことにしてあったという虚偽記載なんていう、「レメディがビタミンK2を代用すると考えていたか否か」とは関係ないか、あるいは代用しないとわかっていたからこそ隠蔽のために行ったのではないかと思われる行為がペアになっているからだ。
過誤というミスを想起させるような出来事じゃなくて、未必の故意を疑えるような事例じゃないかと考えているからです。
でも、ぼくの印象の問題で、語義的には「医療過誤」で妥当なのかもしれませんね。