PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

続・大腸内視鏡。結果編。

先日の大腸内視鏡、数年ぶり何度目かの挑戦 - PSJ渋谷研究所X(臨時避難所)の続き。


本日は結果を聞きに行ってきました。そしたらびっくり。大きいポリープがあったんですって、でも取らなかったんだって。えー、そんなことがあるのね。取るべきモノが見つかったら取っちゃうものだと思ってた。
そして、痛いのツライの大騒ぎするのは、それなりに少数派のようです。トホホ。


しょっちゅうする体験でもないので、ムダに詳しく記録してます。読んでおもしろいものではないのではないか。飛ばし読み推奨。すまんね。


さて。
でかい病院(拠点病院)なので、ちょいと早めに家を出たら予約時刻(11時)の30分前に着いてしまった。が、順番が来たのは予約時刻の30分後であった。もっと予約時刻の近くに着いてたら、どうなったのかなぁ。


診察室に入って本人の確認の後、
俺「えー、検査の際には、どうも大騒ぎをしまして(汗)」
医「いえいえ。お疲れさまでした」
そんな会話から始まりました。医師の前にはモニターがあって、そこを見ながらのやりとり。今どきは普通ですね。


んで、お医者さん、おもむろに。
医「さて。取ってしまった方がいいサイズのポリープがありました」
俺「はえ?」
あら予想外。
モニターには、内視鏡の写真とともに「取ってしまうべき大きさのポリープがあったのだが、痛みもひどいし血圧低下も見られたので取らなかった」みたいな主旨のテキスト。これ、申し送りかな? あ、じゃあ、あれは技師か別の医師だったのかな? そうとも限らないか。それにしても血圧低下だと? なんとまぁ。


医師は4枚ほどの写真を、あっちを表示こっちを表示しながら、ポインタで「これです。大きいですね」と示す。そう言われても大きいのかどうか、そもそもどれがポリープで、どれがそうでないのか、実はよくわからない。


確かこんな感じの写真でした(記憶スケッチ)。

昔のは不要なんだけど、ついで。探せば写真がどこかにあるはずなのだが、探すのがめんどくさいので、これも記憶スケッチ。書いてて、ポリープの大きさが同じぐらいだったような気がしてきたぞ。いや、アテにはなりませんが。


で、写真を見ながら
俺「はぁ。右の四角っぽく見える、そこらのもポリープですか?」
医「これは違います」
ということは、ポリープは大きいのがひとつだけなのか。じゃあ、なんで4枚も写真があるんだ? ほかに小さいのがあったとしても、そっちは気にする必要はないということなのかな。それとも、ほかはキレイなもんでしたよという写真も撮るのかしら。
俺「あ、でも細胞診は……」
医「その必要はないでしょう。今は良性でも後でガン化することがありますから、この大きさなら取った方がいいですね」
へぇ、大きさで取るかどうか決めるのね。そういえば、そんな話、前にも聞いたことがあったような。


「で、どうします?」という話に。
医「取った方がいいと思いますよ。急ぐほどではないですが」
え、オレが決めるの? そ、そうか、今はそういうもんだったね。でも検査直後は「様子見」って言ってなかったっけ? なんてちょっとボンヤリしていると
医「様子見にしますか? まあ、1年経つともう少し大きくなるかもしれないかな……」
俺「ええと、もしも今『じゃあ取りましょう』と言うと、『では直近の開いている日にやりましょう』ということになるんですよね?」
医「そうですね」
言いながらオレのカルテらしき画面のどこかをクリックすると、カレンダー風の画面が現れる。あら便利。
医「今なら月末に予約できますね」


月末。なるほど、カレンダー的な画面の29日とか30日あたりをポインタがうろうろしている。しかし、今日は12月1日。月末というのは年末ではないか。確か前に見た書面によると、細胞診の場合は日帰りだが、切除となると早くて一泊二日か二泊三日、長ければ一週間だったんじゃなかったかな。ヘタしたら病院で年越しではないか。
実は、ニョーボがここに「胸水がある。結核ないしガンのおそれあり」で入院したとき、「胸水内に癌細胞があった。しかし病巣が確定しない」という状況になり、そのままに年末を迎えた。そのときの記憶によると、確か年末年始は医師がほとんどいないはず。なので、特にその間に急いで治療したりする必要もない入院患者は、入院病棟で安静にしているだけである。というわけで「ご自宅に帰りたかったら帰りますか?」と言われたりするのだ。んで、ニョーボはウチに帰ってきて、思いもかけず年末年始を我が家で過ごせたのだが、さてオレの場合はどうなるのだ?
あっ、そうだ、今はポリープを切除したら絶食の後は療養食みたいな食事になるのだ。20余年前は翌日には帰れて、ふつうに過ごせたけど。じゃあじゃあ、今回、オレはほとんど人のいない入院病棟で療養食で新年を迎える可能性があるの? えー、それはヤダなー。
そうだそうだ、そういえば、先日、緩下剤を飲んでトイレにこもるの、寒くてツラかった(家が古くてトイレが寒いから)ではないか、「次にやるときは暖かい季節を狙おう」と思ったではないか。そうだそうだ。


というようなことを数秒で考え、トイレ事情など話して「暖かくなったらってわけには行きませんかね」と申し出ると、「うーん、じゃあ一旦かかりつけの先生にお戻ししましょうか」とおっしゃる。戻すの? そうなんだ。そうか宿屋じゃないんだから、そんな先の予約を好き勝手にというわけには行かないのだ。そうだったそうだった、知ってた。でも忘れてた。


医「お気持ちが決まって、切る気になったら、また先生に紹介状を書いてもらってください」
俺「え、はぁ」
医「じゃ、かかりつけの先生にお出しするデータとかまとめますね」
俺「は、はぁ」
あれ? 紹介状ってお金がかかるんだよね? ドジったかな? と思っている間に、医師はとっととパソコンをカチャカチャやりはじめた。所見を書いたり、写真をまとめたりするのであろう。で、これ、どうすんのかな。ネットで送る? それはねえか。じゃ郵便? あっ、オレが受け取って持っていくのかな?
俺「あの」
医「はい?」
こちらを見ずにカチャカチャ続行。
俺「それって、私が持っていくんですかね?」
医「あっ、そうか。そうですね、それがいいですね。先生にお顔を見せた方がいいでしょう」
やはりこちらを見ずにカチャカチャ。没頭してる? っていうか、あれれ? オレ、余計なこと言ったのかな? なにも言わなければ、どうなったんだ?
医「今まとめちゃいますから」
カチャカチャ。
俺「は、はぁ……」
えー?と思いながらぼんやり眺めていて、はたと気付く。ここで待っていていいのか? 見てちゃいけないんじゃないか?
俺「あ、じゃあ、あの、ありがとうござ……」
と腰を上げつつ、また気付く。
俺「あ、あの、待合室にいればいいんですよね?」
医「はいはい、すぐできますので」
カチャカチャ
俺「は、じゃあ、あの、よろしくお願いします」
医「はいはい」
カチャカチャ


診察室を出ようとして、また足が止まる。
俺「あ、そうだ」
医「なんでしょ?」
やっとこっちを見た。立ち上がってニコニコ。なんで立った?(汗
俺「あの、検査のとき、あんなに大騒ぎしてたの、どうも私だけだったような気がするんですが……」
医「ああ。いやまぁ、なかにはいますよ。痛いものは痛いですからね、しょうがないですよ^^」
医師が不意に立ち上がったのは、プリントアウトを取りに行こうとしたとか、そんなことだった模様。
実は「なんでオレはあんなにツラかったですかね? 腸の癒着が多いとか、なんか理由があるんですかね?」的な質問へつなごうと思っていたのだが、この返事で「ああ、やっぱりあそこまで大騒ぎするヤツは珍しいのだな、トホホのホ」という気分になって、モウイイヤ的な心境に。
改めてお礼を述べて診療室を辞し、そーかー、世間的にはもうつらくない検査なのねー、しかしオレはなんでやねん、とトボトボ待合室へ。


待合室。と言っても診察室から10歩ぐらい。
「20余年前のときはモノクロ写真のプリントアウトを1枚くれたなぁ。今回もプリントアウトかな、それともデータのディスクかな。少ないからプリントアウトだろうな。オレも見られるようになってたらコピーしちゃおうかな」などと考えながらしばし待っていると、看護師さんが寄ってきた。本人確認の後、渡された封筒には「診療情報提供書」とあり、封がしてあった。残念。


お勘定は970円であった。あら、お安い。
検査の時(11月22日)が5,400円。その前、初診時(10月27日)が血液検査やって緩下剤をもらって服用法を詳細に説明を受けて、さていくらだったかな。明細しか見つからない(あとで領収書を探さねば)が、まあ似たようなものだったかな。さらにその前、かかりつけ医に紹介状を書いてもらったとき(10月10日)が1,600円か。切除してたらまた違うのだろうが、〆て1万円ぐらいかな?


後で気付いたのだが、あんなに大騒ぎしなければ、その場でポリープ切除だったんだよなー、もう済んでたはずなんだよなー、くそー、痛がりだと損なんだなー。ぶつぶつ。


というわけで、月曜日にでもかかりつけ医に「診療情報提供書」を持って行く。そんで、春になったらまた紹介状を書いてもらいに行く。どうせここの予約には半月とかかかり、問診があって緩下剤をもらって、切除の予約はまたその1ヶ月後とかになる。GWとかに引っかからないようにするには、ええと2月にでもかかりつけ医に行けばいいのかな?

それにしても、はぁ、またアレかぁ、今度は某所で聞いた「バッチリ麻酔コース」みたいの、してもらえないかなぁ……。


あ、そうだ。
特に前回の記事を見て「ああ、やっぱり痛いんだなツラいんだな、やだなー」と心配しておいでのみなさま、ふつうはそんなにつらい検査ではないようです。「大腸内視鏡 痛い」で検索してみても、病院による「今は痛くないですよ」という記事がたくさんヒットします。
大腸内視鏡 痛い - Google 検索
もちろん個人差はあるでしょうけれども、友人たちの親御さん、つまり高齢者で大腸内視鏡検査を受けた話を聞いても、せいぜい「下剤がつらかったようだ」という話があったぐらいで、「終わった後、ふつうに歩いてましたし」とかいう話さえありました。
ご安心を。