マルチトラックのマスターテープを前に、当時の関係者のインタビューなどを織り込んだ「名盤ドキュメント」シリーズ、NHK BSプレミアムで数本が放映された。いくつかは、僕もオンエアされたときに観ている。
しかしNHKのサイトにはすでに情報がない。URLは残っているのだが、空っぽで全部で何本作られたのかさえわからない。
そこでNHK広報のSNSへの投稿やオンラインメディアの記述を少し掘ってみた。
- ▼初回放送 2013年12月28日『井上陽水 ドキュメント“氷の世界40年”〜日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代〜』
- ▼初回放送 2014年9月21日『名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ” ~NYからの衝撃作30年目の告白~』
- ▼初回放送 2014年12月30日22:00「名盤ドキュメント はっぴいえんど 風街ろまん ~日本語ロックの金字塔はどう生まれたのか?~」
- ▼初回放送 2015年2月15日『MASTER TAPE「CAROL」TM NETWORK』
- ▼初回放送 2015年5月2日「名盤ドキュメント RCサクセション“シングル・マン”」
- ▼初回放送 2016年12月23日『名盤ドキュメント 矢野顕子“JAPANESE GIRL”~天才アッコちゃんの和洋融合!超絶アルバム~』
- ▼初回放送 2017年4月26日『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”~名曲“木綿のハンカチーフ”誕生の秘密~」』
- ▼初回放送 2017年 9月24日『名盤ドキュメント 喜納昌吉&チャンプルーズ「ハイサイおじさん」~沖縄から世界へ“ハイサイおじさん”の衝撃~』
- ▼初回放送 2019年1月2日『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”〜世界震撼!テクノポップの衝撃〜」』
NHK側の説明(の引用)では〈「名盤ドキュメント」は、LPレコード全盛の70年代〜80年代にかけて作られた画期的な「コンセプトアルバム」がどのように演奏、録音されてきたかを当時の音源や自筆譜、そして、作曲家、作詞家、歌い手本人の証言などから深く掘り下げていく音楽ドキュメント・シリーズ〉とされている(太田裕美の項参照)。マスターテープは必須条件ではないのかもしれない。
全部で8本ないし9本あるようだ。あやふやなのは、同じ体裁の番組なのに「名盤ドキュメント」シリーズに属するかどうか、よくわからない番組があるから(TM NETWORKの項参照)。
ネットメディアの記事に公式(ニュースリリースなり公式サイトなり)の記述を引用していると思われるものがあれば、それを孫引きしておく。しかし、そこのURLはことごとくリンク切れ。
▼初回放送 2013年12月28日
『井上陽水 ドキュメント“氷の世界40年”〜日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代〜』
記念すべき第1弾。まだ「名盤ドキュメント」のクレジットはない。しかし、後述ではシリーズの一貫として「氷の世界」が出てくるし、「氷の世界」をマスターテープを題材にしつつ扱った番組はほかになさそうなので、NHKはこれをシリーズ第1弾としていると考えてよさそう。
この番組は未放映映像も加えて、リマスターCDとともにDVDが販売されている。
https://www.nhk-ep.com/products/detail/h15465B1
CD/DVDの宣伝動画があった。
井上陽水 - 氷の世界 40th Anniversary Special Edition CD & DVD - YouTube
メディア記事にあった広報の引用。
『井上陽水 ドキュメント“氷の世界40年”〜日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代〜』がNHK-BSプレミアムで12/28放送 - amass
●『井上陽水 ドキュメント“氷の世界40年”〜日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代〜』
NHK BSプレミアム 12月28日(土)後9:00〜10:14今からちょうど40年前、日本で初めて売り上げ100万枚を達成した伝説のアルバムが発表された。当時25歳だった井上陽水さんの3枚目のアルバム「氷の世界」だ。その爆発的な売れ行きの凄さは、発売日の早朝からレコード店に行列ができ、段ボール箱を開けては直接客にレコードを手渡すような状況だったという。ヒット曲に後付けするように制作されたのではない、陽水さんの音楽性を前面に押し出すコンセプトが当時の若い世代の心をつかみ、空前の大ヒットとなったのだ。このアルバムのヒットは、その後の日本のミュージシャンたちにも大きな影響を与えたといわれている―。
先ごろ長年行方が分からなかった、このアルバムのマルチトラックテープが、レコード会社の倉庫で発見された。中には若き日の陽水さんの声とともに、さまざまな楽器の演奏が入っていた。番組では、このアルバムの制作に加わったミュージシャンやスタッフが集まり、音声トラック一つ一つに込められた思いや秘話を、40年の時を越えて掘り起こしていく。そして、陽水さん本人が40年前の自分と向き合い、収録曲を演奏。果たして65歳の陽水さんはどんな「氷の世界」を描くのか? どうぞお楽しみに!【出演】井上陽水、なかにし礼、谷村新司、小室等、
伊集院静、中沢新一、森本レオ、榊原英資、
山口隆(サンボマスター)、みうらじゅん、リリー・フランキー
▼初回放送 2014年9月21日
『名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ” ~NYからの衝撃作30年目の告白~』
「名盤ドキュメント」という名が付いたが、まだシリーズという体を打ち出してはいない。後にあまり言及されていないので、第2弾扱いでいいのかどうか、ちょっと迷うところ。
NHK BSプレミアム『名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ” 〜NYからの衝撃作 30年目の告白〜』が9/21放送 - amass
●『名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ” 〜NYからの衝撃作 30年目の告白〜』
NHK BSプレミアム21日(日)後11:00〜11:59今から30年前・1984年、当時28歳の佐野元春が発表した「ヴィジターズ」が、音楽界に衝撃を与えました。佐野が、突然「新しい音楽を作りたい」とニューヨークへ旅立ち、レコード会社には一切頼らず1年かけて現地のミュージシャンと作り上げたのが、このアルバム。そこには「誰も聴いたことがなかった」日本語のロックがありました。
あれから30年。
傑作「ヴィジターズ」はどのようにして生まれたのか?
そもそも、佐野はなぜ人気絶頂のさなかに1年間ものNY滞在を決断したのか?
今回、佐野は長年行方不明だったマスターテープを手にNYへ渡り、制作スタッフたちと再会し、当時を振り返ります。これまで誰にも語らなかった“30年目の告白”を通して衝撃のアルバム制作の舞台裏をたどります。
▼初回放送 2014年12月30日22:00
「名盤ドキュメント はっぴいえんど 風街ろまん ~日本語ロックの金字塔はどう生まれたのか?~」
これも第3弾なのかどうか、ちょっとあやふや。でも、メディアは第3弾扱い。
amassは見出しに「名盤ドキュメント(3)」と明記。
NHK BSプレミアム『名盤ドキュメント(3)はっぴいえんど「風街ろまん」(1971)〜“日本語ロックの金字塔”はどう生まれたのか?〜』が12/30放送 - amass
ロッキン・オンの記事も、見出しにこそ数字はないが、記事中に番組情報として『名盤ドキュメント③はっぴいえんど『風街ろまん』(1971)~“日本語ロックの金字塔”はどう生まれたのか?~』と③がある。
はっぴいえんど、アルバム『風街ろまん』を語る特別番組をNHK BSプレミアムで放送 (2014/11/12) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
一方、NHK広報には(3)も③もない。なんでやねん。
https://www.facebook.com/NHKonline/posts/1005190792840919
~日本語ロックの金字塔はどう生まれたのか?~
【あす夜】名盤ドキュメント はっぴいえんど「風街ろまん」
[BSプレミアム]12月30日(火) 午後10:00~11:00
伝説のロックバンド「はっぴいえんど」。元メンバーの細野晴臣、松本隆、鈴木茂が集まり、71年発表の名作アルバム「風街ろまん」のマルチテープ(録音原盤)を聞きながら、初めてその制作秘話を語る。「~なんです」という独特の文語体の歌詞を、最先端の米国西海岸のサウンドに乗せた斬新な「日本語ロック」はどのように生み出されたのか?
名曲「風をあつめて」の誕生秘話や、去年12月に急逝した大瀧詠一の想い出も語られる。
【ゲスト】細野晴臣,松本隆,鈴木茂,星野源,佐野史郎,高田漣,野上眞宏
【語り】久保田祐佳
▼初回放送 2015年2月15日
『MASTER TAPE「CAROL」TM NETWORK』
これは番外なのかも。「名盤ドキュメント」と書かれている記事も書かれていない記事もある。
某所で番組冒頭を観たがそこでも言われないので、なぜかは知らないがこれは数えないんだろう。
ちなみにavexは「名盤ドキュメント」扱いをしていない。
https://avex.jp/tm/schedule/detail.php?id=1024628
2015.02.15 23:00 TV:NHK BSプレミアム
MASTER TAPE「CAROL」TM NETWORK
【放送】 平成27年2月15日(日)23:00~23:59 NHK BSプレミアム
【内容】
音楽シーンを彩った名盤のマスターテープを聞きながら、楽曲の分析や、音へのこだわり、当時の状況や思い出を語ってもらい、誕生の要因、背景も紹介していく音楽ドキュメント番組、
今回は1988年に発表されたTM NETWORKの名盤「CAROL」を取り上げる。
マスターテープ=マルチトラックテープは、ドラム、ベース、ギター、キーボード、そしてボーカルなどが別々のトラックに録音されていて、ボーカルだけ単独、キーボードとギターだけなど音を取りだして聞くことが出来るテープだ。
小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の3人で構成されるTM NETWORK。昨年デビュー30周年を迎え、7年振りのニューアルバムを発表、LIVEツアーも再開し、今年に入り1万人以上を集めるアリーナでのLIVEも行われる。1984年デビュー以来、独特のスタイルで日本の音楽シーンに大きな足跡を残し、影響を与えてきた彼らは、1988年ファンや音楽関係者が傑作と呼ぶ名盤を発表する。「CAROL」、アナログLP2枚組の大作だ。
異世界で盗まれた「音」を取り戻すという近未来を舞台に設定した内容のコンセプトアルバムであり、また書籍、音楽、そしてステージなどメディアミックスを目指した。ロンドンで制作されたこのアルバムは、「Seven Days War」「COME ON EVERYBODY」など彼らの代表曲も収録されている。
TM NETWORKのメンバーや、このアルバム制作に参加したミュージシャンやプロデューサーやエンジニア、そして関わった多くの人たちにその制作秘話を語ってもらうことによって、ひとつの傑作アルバムが開花する瞬間を描いていく。【出演】TM NETWORK
小室哲哉
宇都宮隆
木根尚登
他 アルバム参加ミュージシャンや関係者
バークスは「名盤ドキュメント」扱いをしている。一般名とも考えられるが。
名盤ドキュメントMASTER TAPEにて、TM NETWORK『CAROL』特集 | BARKS
シンラは完全にシリーズ扱い。
TM NETWORK『CAROL』制作秘話に迫るNHK番組、マスターテープをもとにメンバーが語る | CINRA
『名盤ドキュメント MASTER TAPE「CAROL」TM NETWORK』が、2月15日23:00からNHK BSプレミアムで放送される。
『名盤ドキュメント』は、名盤とされる作品のマスターテープを聞きながら、アーティストが発売当時の状況、作品の背景などを語る番組。今回は、1988年にリリースされたTM NETWORKのアルバム『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-』を特集する。
▼初回放送 2015年5月2日
「名盤ドキュメント RCサクセション“シングル・マン”」
たぶん第4弾。そう書いている記事はないけど、次の矢野顕子が第5弾、太田裕美が第6弾扱いされているし、言及もされているので、そうなのかな、と。
https://www.facebook.com/NHKonline/posts/1089034741123190/
名盤ドキュメント RCサクセション「シングル・マン」
~ 23歳・清志郎の“魂の叫び”を聞け!~
[BSプレミアム]5月2日(土) 午後10:00~11:00
http://nhk.jp/P3274
音楽史に輝く名作アルバムの制作舞台裏を描くシリーズ「名盤ドキュメント」
今回は、RCサクセションの「シングル・マン」(1976年)を特集。録音当時、清志郎は23歳。事務所から冷遇され、ヒットも出ない厳しい時代、秘密裏に録音された謎多きアルバムだ。「スローバラード」など美しい名曲と、怒りと不安に満ちた曲が混在、様々な音楽的実験も詰め込まれている。今回発掘された秘蔵のマルチテープをひもときながら、その制作過程に迫る。清志郎が目指したものは何か?
【出演】仲井戸麗市,星勝,茂木省造,井上陽水,友部正人,竹中直人,角田光代,サンプラザ中野くん,曾我部恵一,ワタナベイビー ほか
<関連番組>
★ プレミアムドラマ「忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ」
[BSプレミアム]5月3日(日) 午後10:00~11:00
http://www.nhk.or.jp/bs/kiyoshiro/
▼初回放送 2016年12月23日
『名盤ドキュメント 矢野顕子“JAPANESE GIRL”~天才アッコちゃんの和洋融合!超絶アルバム~』
「シリーズ第5弾」と明示されている。
NHK BSプレミアム『名盤ドキュメント 矢野顕子“JAPANESE GIRL”』 番組詳細が明らかに - amass
●『名盤ドキュメント 矢野顕子“JAPANESE GIRL”』
NHK BSプレミアム 12月23日(金)夜10:00〜10:59シリーズ第5弾となる今回は、活動40周年を迎えたJポップのカリスマ・矢野顕子のデビューアルバム『JAPANESE GIRL』を取り挙げます。青森から単身上京、高校を中退して音楽の道に飛び込んだ矢野、1976年のアルバム制作当時は21歳でした。レコーディングでは、アメリカに渡り、超一流ロックバンド「リトル・フィート」をバックにLA録音を実現。日本中のミュージシャンが欧米のロックに追い付けと切磋琢磨していた時代、矢野は日本の民謡、和楽器とロック、ジャズ、現代音楽が融合した独自のサウンドで音楽界に衝撃を与えました。
活動40周年を迎えた今年、番組チームと関係者は『JAPANESE GIRL』の貴重な録音原盤(マルチトラックテープ)をレコード会社の倉庫から発掘しました。16チャンネルのマルチトラックテープは、矢野のボーカルやピアノなど様々な楽器の音がばらばらに録音されています。番組では、矢野本人が40年ぶりにテープを試聴、21歳当時の生々しい音の数々と、時を経て向き合います。聞き手に清水ミチコ、ゲストに盟友・細野晴臣を迎え、当時の楽曲制作のエピソードや当時の思いを語ります。また、番組では矢野の貴重なデビュー音源をはじめ、当時の資料の数々から矢野の思いに迫ります。
なぜ日本の音楽を取り入れたのか?なぜデビュー作をLAでレコーディングすることになったのか?当時の矢野が抱えていた悩みや葛藤とは?アルバムの謎が、40年の時を経て紐解かれていきます。さらに、レコーディング関係者をはじめ、上原ひろみ、奈良美智、クラムボン・原田郁子、坂本美雨ら世代を越えた総勢10名以上の熱烈ファンのインタビューを通して、天才・矢野顕子の原点に迫ります。
※NHKサイト内 番組紹介コラム
http://www.nhk.or.jp/bs-blog/2000/259138.html※予告映像もある番組ページ
http://www4.nhk.or.jp/P3274/
▼初回放送 2017年4月26日
『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”~名曲“木綿のハンカチーフ”誕生の秘密~」』
第6弾と明示されている。
NHK『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”〜名曲誕生の秘密〜」』4月20日再放送 - amass
■『名盤ドキュメント「太田裕美“心が風邪をひいた日”〜名曲誕生の秘密〜」』
初回:NHK BSプレミアム 2017年4月26日
再放送:NHK BSプレミアム 2020年4月20日(月) 午後5:15〜午後6:15太田裕美の3rdアルバム「心が風邪をひいた日」をとりあげる。代表曲は、A面1曲目『木綿のハンカチーフ』。70年代歌謡シーンを代表する名曲で、作詞家・松本隆の最初のミリオンヒットでもある。作曲の筒美京平、編曲の萩田光雄を加えた黄金トリオの曲作りとは?そして歌っていた太田の思いとは?録音原盤(マルチテープ)をひも解き、40年前の制作過程に迫る
【出演】太田裕美,松本隆,萩田光雄,白川隆三,ヒャダイン,真心ブラザーズ,持田香織,クリス松村,齋藤孝,丸山茂雄
<番組スタッフから>
「名盤ドキュメント」は、LPレコード全盛の70年代〜80年代にかけて作られた画期的な「コンセプトアルバム」がどのように演奏、録音されてきたかを当時の音源や自筆譜、そして、作曲家、作詞家、歌い手本人の証言などから深く掘り下げていく音楽ドキュメント・シリーズです。これまで番組では、日本初のミリオンセラーアルバム『井上陽水「氷の世界」(1973)』、“日本語ロックの金字塔”とされる『はっぴいえんど「風街ろまん」(1972)』、清志郎の“魂”の叫びが込められた『RCサクセション「シングル・マン」(1976)』、日本の民謡や和楽器をジャズやロックと融合させた『矢野顕子「JAPANESE GIRL」(1976)』などを取り上げてきました。
シリーズ第6弾となる今回は、1975年に発表され、60 組以上のミュージシャンにカバーされてきた「木綿のハンカチーフ」を収録した太田裕美の3rdアルバム『心が風邪をひいた日』の制作過程に迫ります。当時すでに歌謡界で燦然と輝く地位を確立していた稀代のヒットメーカー筒美京平、後に松田聖子や近藤真彦の作詞を手掛けることとなる新進気鋭の作詞家松本隆、編曲には山口百恵の曲をはじめ大胆なアレンジを手掛ける萩田光雄、そこに「ルージュの伝言」でヒットを飛ばしていた荒井由実らも加わり、アルバムを手掛けていくことなります。この天才たちが作り上げた楽曲を歌い上げるのは20歳の太田裕美。その心情とはいかなるものだったのか?録音原盤(マルチトラックテープ)を聞きながら制作過程をひも解いていきます。
この16チャンネルに分けられた録音原盤には、太田の伸びやかなボーカル、萩田の壮大なストリングアレンジなど、様々な音がバラバラに録音されています。太田本人をはじめ、編曲担当の萩田、担当ディレクターの白川隆三、そして太田のファンであり自身も音楽プロデューサーとして活躍するヒャダインも参加して、このマルチテープをあらためて試聴、収録楽曲に秘められた謎に迫ります。
この貴重な録音原盤が発掘されたレコード会社の倉庫で、なんと、アルバム版の他に、シングル版「木綿のハンカチーフ」のマルチテープも発見!番組では、太田裕美最大のヒット曲「木綿のハンカチーフ」のシングルとアルバムで異なる歌詞がつけられた謎にも迫っていきます!
さらに、証言者インタビューには作詞担当の松本隆が登場!“戦友”とまで呼ぶ太田との関係性や筒美京平に対する当時の心情を語ってくれました。その松本隆の詩の世界を解説するのは教育学者の齋藤孝。同じ女性歌手として太田の声質の魅力を語るのは持田香織。筒美の楽曲術を詳らかにする真心ブラザーズ。他の歌い手にはない太田だけが持つ魅力を語るクリス松村。そして当時の太田をはじめ音楽業界の事情をよく知る宣伝担当の丸山茂雄など、多彩な人物達の証言をもとにアルバム『心が風邪をひいた日』の魅力に迫ります。
どうぞお楽しみに!(アシスタントディレクター 滝口知宏)
▼初回放送 2017年 9月24日
『名盤ドキュメント 喜納昌吉&チャンプルーズ「ハイサイおじさん」~沖縄から世界へ“ハイサイおじさん”の衝撃~』
特に第7弾をうたった記事は見つからなかったが、まあそういうことになるのだろう。
https://www.facebook.com/NHKonline/posts/1889415641085092/
名盤ドキュメント
喜納昌吉&チャンプルーズ「ハイサイおじさん」
[BSプレミアム]9月24日(日) 午後10:50~11:50
http://www4.nhk.or.jp/P3274/x/2017-09-24/10/561/1623525/
40年前に喜納昌吉が発表したアルバム「喜納昌吉&チャンプルーズ」。収録曲「ハイサイおじさん」は明るいサウンドと陽気な歌詞で、発売当時から大ヒット。高校野球の応援歌として、志村けんのギャグによって今や知らぬ人がいないほどの、沖縄を代表する曲となった。
この曲がどのように生まれたのか、その秘密を解き明かす鍵となるアルバムの録音原盤を発見。当時のレコーディング関係者が集結し、40年前の記憶を掘り起こす。
【出演】喜納昌吉 三浦光紀 矢野誠 林立夫 宮沢和史 ピーター・バラカン やなわらばー 具志堅用高 久保田麻琴
【アナウンサー】池田伸子
▼初回放送 2019年1月2日
『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”〜世界震撼!テクノポップの衝撃〜」』
これはリリース中で「シリーズ8作目」と明示されている。今のところ、これが最後か?
NHK『名盤ドキュメント「YMO」』放送決定 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』の謎と魅力に迫る - amass
■『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”」』
【放送日時】
NHK BSプレミアム 2019年1月2日(水)22:30〜23:29(59分)予定【放送内容】
シリーズ8作目は、伝説的音楽ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の2nd『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(1979)』。「テクノポリス」「ライディーン」という代表曲を収めたYMO 最大のヒット作で、1980年にミリオン達成、日本レコード大賞アルバム賞受賞。
「YMO」の始まりは、「はっぴいえんど」以降さまざまな挑戦を続けた細野晴臣が、世界進出を狙って結成。デビューアルバムは国内では鳴かず飛ばず、逆に世界ツアーの成功を経て、ミリオンヒットしたのが本アルバム。その魅力を紐解く「録音原盤(マルチトラックテープ)」を40年ぶりに再生、メンバーが最新の電子楽器に翻弄されつつ生み出したアルバムの謎と魅力に迫る!【番組スタッフから】
☆この番組を企画したきっかけは?
2018年はYMO結成から40年、2019年は「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」発売40周年という記念すべき年。そんな特別な年に、遂にYMOの伝説的名盤に挑むことになりました。☆番組の見どころは?
まずは、超貴重!特別にレコード会社の倉庫から蔵出しされた「マルチトラックテープ」に残されていた、メンバーの演奏は必聴です!また、1枚の音楽アルバムから拡がる多彩な解釈、著名人の思い出のエピソードなど、ディープな内容盛り沢山です。☆見てくださる方に一言
リアルタイムに衝撃を受けた世代の方、子どもの頃に親しんだ方、YMO散解後に聴いた若い世代の方など、様々な世代の音楽ファンにお届けしたい音楽ドキュメンタリー番組です。是非お正月の夜に、ご家族そろってお楽しみ下さい!
(ディレクター 牟田高太郎)【出演者】(以下五十音順)
鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)、石野卓球(電気グルーヴ) 、いとうせいこう、川添象郎、砂原良徳、高田漣、中沢新一、松武秀樹、森山公稀(odol) 山口一郎(サカナクション)、横尾忠則、吉沢典夫※予告映像もある番組ページ
http://www4.nhk.or.jp/P3274/*番組PRページ
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/9999/2779278/