電動アシスト自転車を買った。前の電動アシスト自転車は2018年春に潰してしまったので、4年ぶり2代目ということになる。で、今どきは「自転車用ヘルメットの着用が努力義務である」ということを知った。
自治体によるのかもしれんが東京都はそうなのだ(友人に「たぶん多くの自治体がそうであろう」と聞かされた)。
www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
子どもは条例での「努力義務」じゃなくて「道交法で義務化された」なんて話もどっかで読んだが詳しくは知らないし、ウチにはいないから今は割愛。
というわけで「そんじゃーヘルメット買うか」と思った。のだがしかし。大人用の自転車ヘルメットって、イカツイじゃないっすか。流線型で入り組んでて「凶悪」な感じすらする。もうちっと穏やかな感じのもんはないのか?と検索してみたら、「帽子みたいなヘルメット」があるんですね。
でも、なんか女性用の紹介ページが多い。なんならメーカーも「母の日に」と推してくる。シニア用で検索したら「敬老の日に」つうてスポーツタイプのページが出てきたりする。そうじゃねえんだよ、そういうゴツイんじゃない、地味なのがいいんだよ。
大人の男の移動は、実用なら自動車かバイクじゃね? 自転車はスポーツだよね趣味だよね? みたいなことなのかな。しかしオレはノンベなので免許なんか持っていない。したがって自転車なのである。というわけで標題なのである。中高年男性のスポーツ目的でない自転車乗りでも恥ずかしくないヘルメットってねえのか?です。
なお、ここで採り上げている商品は、僕が上記のような経緯で検索してたら見つけたもの、ということに過ぎない。ど素人なのでクオリティは僕にはわからない。別に推奨しているというわけでもないし、感想だって個人の勝手なものに過ぎない。この記事を書きながら見つけた、安全基準や「正しい装着法」についての記事も末尾にリンクしておくので、よろしかったらどうぞ。「自転車は本当にヘルメットをかぶる必要があるのか。かぶった方が安全なのか」ということにも議論がある、なんて記事(Wikipedia)もある。
で、まずは目次でございます。
帽子っぽいヘルメット
まず「見た目は帽子、中身はヘルメット」という商品。ヘルメットが布の帽子をかぶっている感じのもの。ベルクロでくっついているのか、接着剤かなんかでぴったりくっついているのか、その辺は商品によるのかもしれない。正味「かぶってるだけ」というのはなさそうな気がするが。
んで、どうも有名どころは「OGK KABUTO」と「CAPOR」の2社(2ブランド?)のようだ(順不同)。
その1「OGK KABUTO(オージーケー カブト)」さん。
その2「CAPOR(カポル)」さん。
どっちも普通のヘルメットが中心で、帽子っぽいへルメットは女性用中心な感じ。なかに、これは男性用よね? 地味よね? というものもある、という感じ。
順に見て行く。
OGK KABUTO(オージーケー カブト)
まずこれかな。
帽子にしか見えない。ブラックとカーキの2種。サイズは54〜57cm未満(残念、オレの帽子はみんな58cmだ……)。
KOOFU CS-1 | KOOFU CS-1 | Kabuto
パッと見はヘリンボーンのハンチングかなんかみたいだが、この柄は塗装である。つまり「帽子柄のヘルメット」と言いましょうか。
しかもなんとマットヘリンボーンレッド、マットヘリンボーンカーキ、マットヘリンボーンブルー、マットヘリンボーングレー、グレー、マットオフホワイト、マットブラック、マットネイビーと8色もある。ヘリンボーンと付いてないカラーは単色。単色だと多分ふつうにヘルメットに見えるだろう。これを買ったという知人がいて「目玉をつけたらダンゴムシと言われていたので買った」「目玉は探し中」と言っていたのだが、どの色を買ったのかは知らない。
【5/6追記:この後、ユーザである友人たちの勧めもあって、結局このCS-1を購入しました。今のところ特に不満はありません。】
あと、このブランドで地味めかなあと思うヘルメットは
CANVAS-URBAN | CANVAS-URBAN | Kabuto
CANVAS-SPORTS | CANVAS-SPORTS | Kabuto
ですかね。もう、ふつうにヘルメットですが、よくある凶悪感はない。どっちも10色とかカラーリングがある。すげえな。
CAPOR(カポル)
もうひとつのブランド「CAPOR(カポル)」は製品ごとのページはない。
製品紹介/ご購入|Capor - カポル:安全でおしゃれな自転車ライフを楽しむためのヘルメット
このページひとつにズラズラと並んでいる。おっさん&じじいでもイケるかなぁと思ったのは下記の5種類ぐらいかな?
帝国陸軍の兵隊さんが、こういうのをかぶっていなかったっけ、みたいなスタイルもあるし、運動会で走りそうね、というものもあるが、個人的には最後の「パナマ」が受けた。大受けした。オレ、夏場こういう帽子で歩いていますw
しかしこうして写真を見ていると、ふつうの帽子の下にヘルメット然としたあごひも?ストラップ?が付いているのは、現物を見てみたら「???」となるのかなという気もしないでもない。
サイズは「S:52~55cm M:56~59cm L:60~62cm」とのことだが、必ず3種類あるとも限らない。
ほかに「アサヒサイクル」という会社の「ツイードメット」という製品があるらしいのだが、何ヶ所かで売り切れ状態を発見したのみ(Amazon Yahoo モノタロウ ニコライド)。メーカーサイト(たぶんこれ)にも載っていないので廃版製品なのかもしれない。流通在庫、どっかにないかな……。
帽子風ヘルメット用の着せ替え帽子
ちなみに両社の帽子は着せ替えができる(ものもある?)模様。Amazonでこんなのを見つけた。
Amazon | CAPOR(カポル) メイプル C341DODJ ブラウン S 着せ替え用帽子カバー | 日本パレード(Nippon Parade) | 大人用ヘルメット
Amazon | [Nippon Parade] 自転車用ヘルメットカバー CAPOR POCO
3つめのは「POCO」と書かれているが「パナマ」2色と「スピーリオ」が選べる。着せ替え帽子の価格帯は3千円台てところか。そういえばCAPORのサイトにも「帽子だけほしいときは問い合わせてね」と書いてあったかも。
OGK KABUTOの製品でも女性向けだけど着せ替えがこれやこれなんかがあった。どれも、そういうもんなのかもしれない。
それにしても「着せ替え用帽子」「カバー」「ヘルメットカバー」と用語が錯綜しておるなぁ……。
地味めのヘルメット
当たり前かもしれないが「とりえあえず地味なヘルメット」は、前出のOGK KABUTO製品以外にもある。いくつか見つけたものをピックアップ。もっともっとたくさんあるのにたどり着けていないだけ、という可能性は排除できない。
これは「ALPINA(アルピナ)」というドイツのメーカーのもの。スキー用のヘルメットが本業?なのかもしれんが、そこに混じって自転車用のものもあった。日本語のメーカーサイトを見つけられなかったのでAmazonにリンク。
Amazon | ALPINA(アルピナ) 自転車ヘルメット 街乗り 通勤 通学 マットカラー HAARLEM | | 大人用ヘルメット
「ハーレム」ですって。なんでこんな名前だ。兵隊さんの鉄兜かドカヘルかという雰囲気? いっそ、ありか? と思うのだがどうだろう。メーカーのページ(英語)。
Amazon | ALPINA(アルピナ) 自転車ヘルメット 街乗り 通勤 通学 布製バイザー LEDライト付属 BROOKLYN | | 大人用ヘルメット
ブルックリン……えーと、アメリカのメーカーなんだっけ?(ドイツじゃなかった?) ヘルメットのどっかにLEDが付いているらしい。後頭部かしら? メーカーのページ(英語)。
メーカーの製品一覧ページを見るとIDOLとかHAARLEM FCBというのも地味組に入れてもいいかなと思うのだが、日本で買えるのかわからんので割愛。
ほかにこんなのもあったが、メーカーサイトなどは見つけられなかった。
簡易へルメット?
「簡易ヘルメット」というものもあるらしい。「それなりに丈夫な帽子」と考えるべきなのだろうか。
Amazon.co.jp: 【Angelicate】軽量 ヘルメット 内蔵 帽子 プロテクター キャップ あご紐付き 防災 安全 選べるカラー (新 ブルー) : スポーツ&アウトドア
ちなみに、防災用とかアウトドア用のヘルメットは真上からの衝撃に強いけど、自転車用ヘルメットは横からの衝撃に対する強さが求められるので兼用はできんとかいう話もあり。「簡易へルメット」ってどうなんすかね。
こういうのもありました。「普通の帽子でありながら、衝撃を和らげる機能的な帽子」
「ソフトシェル型歩行時転倒向けヘルメット」だそうです。見た目は帽子、でも「重症リスク××%低減」と書かれています。パーセンテージは商品によって45%〜80%までいろいろ。楽天の商品ページに〈「重症リスク」と「リスク低減率」〉なんて説明があったが、ちゃんと読んでないです。価格は1万円台。ここまで見てきたヘルメットより高い。
自転車用ではないんだけど、かぶらないよりはいい、のだろうか、それともやっぱり「目的が違うから」となるんだろうか……。
あっ、自転車用をうたってるのもあった!
abonet | ヘルメット | 001 | ライトウェイ オリジナルキャップ
お? 「自転車専用帽子」と「歩行時転倒向け」の両方書いてあるな。
こっちでは歩行時転倒向けになっとる……。よくわかりません。でもま、ただの帽子をかぶってるよりは、きっとマシなのでは……いや、わからんけど。
〈アボネットのコンセプトは「普通の帽子でありながら、衝撃を和らげる機能的な帽子」です〉だそうなので、そうと割り切って使う分にはよいのでしょう。
安全基準とか選び方・かぶり方
ふと「安全基準とかあるんじゃね?」「それに合格してる製品ならいいんじゃね?」と思いついて検索したら……
めっちゃいろいろ規格がある。でも「レースとか出るんじゃなければSGでいいよね」な感じか。見たことあるぞ、このマーク。
先の〈自転車用ヘルメットの安全規格の種類 - ESCAPE Airと自転車ライフ〉には「マークが偽造されてるかも」なんて恐ろしいこともさらっと書かれているが、その辺はメーカーを信用するしかない、んですかね。
さて、ここまでのヘルメットはどうだったっけ。
OGK KABUTOは製品によって「SG」だったり「JCF」だったり(各製品ページに記載)、CAPORは「CEマーク準拠」。
安全について|Capor - カポル:安全でおしゃれな自転車ライフを楽しむためのヘルメット
ALPINAは……よくわからない。どこを見ればいいんだ。
そんで〈ESCAPE Airと自転車ライフ〉の記事末尾に〈自転車用ヘルメットについて調べていると見つけたヘルメット(自転車)に関するWikipediaが、あまりに情報が充実していて「感動した!」ので紹介しておきます〉だって。
ほえー「ヘルメットが必要か」どころか「ヘルメットして乗ると安全かどうか」にも議論があるのね……。
うろうろしてたら、こんな記事もござった。
あーね、帽子とは違うんだから「試着して買え」と。帽子でも試着すべきか。そして、買ってからもちゃんとかぶらなきゃ意味ないよ、と……そうよね。
さて、なんとなく「ツイード風のヤツか、パナマか」という気分だったのだが、冬用と夏用な感じだよな? えー……季節で替える? そんなにお金使う? そこまでするなら地味なメットで1年通せばよくない?……どすべ。
道のりは遠そうだ……。