PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

し、しまった、「なるほど! KEYWORD」にノせられた!?


「なるほど! KEYWORD」というブログからトラックバックが来ていたら、およそ問答無用で消していただいてよさそうです。


このブログ、トップには2006年12月付けの「介護支援専門員」「無料の出会い系サイト」「ペットシッター」などの、一見、ふつうに見えるエントリが並んでいます。しかし、あちこち覗くうちに、このサイトは、キツい言い方をすれば、ある種の「合法的なワナ」のようなものだと思いました。
どうか、お気をつけ下さい。


トップページから見える記事は、それなりにふつうの記事に見えます。文中の単語にやたらとリンクがあり、リンク先URLを見ると、ブログ内の記事にリンクされていることがわかります(実際にクリックしてみてはいませんが)。


しかし、トップページ以前の記事を見ることは、簡単にはできないようです。キーワード単位でエントリが起こされているようなので、ブログ内の検索窓に単語を入力してみます。
すると、ブログ内のエントリが検索されるのではなく、その単語をキーワードとした検索結果のページが作られます。
検索結果のページは、およそ次のようなエントリとして生成されます。

○○○○について悩みを解決するには、まずは○○○○についての正しい知識が必要です。そこで、○○○○についての情報を集めました! ○○○○について調べて、○○○○に関する悩みを解決しちゃいましょう!
「○○○○」には、検索に使用した単語が入っています。
そして、検索語をキーワードとした「○○○○関連のアイテム」「ここをクリックして『○○○○』 関連商品を探してみよう!!」「○○○○にふれるブログ」「○○○○に関するWebサイト」「○○○○関連の画像」「○○○○関連の動画」といったコーナーが自動生成され、そこにはプログラムが収拾したとおぼしきリンクが並んでいます。


これ自体はなかなかよくできたプログラムだと言えます。
問題は、この検索窓がこうしたページを生成するためのものだということが明示されていないこと、そして検索の結果できあがったリンク集もどきが、アフィリエイトとして機能していそうだということです。


このブログの困ったところは、そこで表示されているブログの記事へ(あるいはその記事を読もうとリンクをクリックすると?)、その記事へトラックバックが送りつけられるようです。
トラックバックをたどってこのページへ来た人は、冒頭の「そこで、○○○○についての情報を集めました!」といった文言を最初から疑う理由は持ち合わせていないでしょう。ですから、「大したことのないページだ」と見逃すか、紹介されている記事へのリンクをクリックしてしまうかもしれません。
あるいは、検索窓からなにげなく検索してしまうかもしれません。


じつは、さきほど当ブログ内のエントリ「対話を拒絶するトラックバック」に次のような追記をしました。

4/9追記
「なるほど! KEYWORD」(http://naruhodo-keyword.com/)というブログからTBをいただきました。
うちの「修正しました」というエントリ(http://shibuken.seesaa.net/article/38102855.html)へ先方の「訂正・修正」というエントリからのTBです。
何の関連もない、広告へ誘導して収入を得ることが主目的のTBとみなして削除ならびにTB拒否設定しました。
このブログ、TBは受け付けるのですがコメントは書けそうで書けない設定です。コミュニケーションを完全に拒否しているわけではないとも言えます。しかし、あまりにも浅ましい。千を超えるエントリがありますが、ごく一部の記事を除いて、テンプレートめいたテキストのメインの語句を入れ替えているだけです。コミュニケーション拒否ではないが、その気が全然ないようです。


こんなものを削除したり拒否する手間をかけなければならないことが、ほとほと情けないです。アフィリエトという仕組み自体は「投げ銭」的なものとして否定する気はないのだけど……。

書いた後、その「なるほど! KEYWORD」の仕組みが気になって、検索窓から「ニセ科学」と入力したりごちゃごちゃやってみて「あっ!」と驚き、後悔することとなったのです……。


浅はかな行動が、よけいなノイズを増やしてしまうことになったようです。おまけに、このブログ主の懐を肥やすことにもなるのかもしれません。誠に忸怩たる想いです。


うかつにもTBをお送りしてしまったみなさま、申し訳ございませんでした。