PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

ググる


先日、「渋谷研究所X」でググってみたら、下記のサイトを見つけました。


上馬クリニック
http://www1.odn.ne.jp/homeopathy/


治療にホメオパシーも利用されているクリニックのページです。


ホメオパシーを解説するページで、きくまこ氏の「ニセ科学入門」や渋研の波動の回が紹介されていました。その主旨は「ホメオパシーの作用機序としての波動やそのほかの説明がどのように一般に見られているかを知っておくのも悪くはなかろう。」とのこと。


このサイトを公開されている方は、プロフィールを拝見すると、ふつうに西洋医療の教育を受けた方のようです。主眼とされているのは「疼痛をやわらげること」のようです。


ご本人の立場としては、

・Homeopathyがどうして効果があるかについては関心がない
ホメオパシー治療は実際に効くことがある
ホメオパシーでもプラセボでも効果があればオッケー
ということのようです。
ホメオパシーの解説も、淡々としたもので、声高な調子はありません。


上記サイトの中でも、3つの治療法を、痛みを和らげる効果があったと患者が実感したかどうか、という観点から比較した話が出てきます。標準的な治療法、ちゃんとした鍼灸治療、わざとツボをはずした鍼灸治療(つまりプラセボ)が比較されています。
実験方法がどうかというような問題もさることながら、かなり興味深い結果と解説を読むことができます。


一般論ですが、臨床医の方には、結果オーライでいいんだという部分は多々あるものかもしれません。特に、患者の方が理解、納得したうえで治療法を選択されているのであれば、「科学的に実証されているかどうか」よりも、「実際に効果があること(ないしは、効果がある場合があること)」の方が大事だという立場は理解できます。


ぼくの親族には癌で絶命した人が何人かいて、なかには、主治医から「まだ公には効果が認められていないが、自分が開発しているワクチンを使ってみないか」と持ちかけられたケースもあります。臨床例を増やしたいというようなことでもなくて、すでに末期だったので、ひょっとして効果があるかもしれないことなら、なんだって試してみようじゃないか、ということだったと思います(結局、試してみたかどうかは覚えていません)。
民間療法や西洋医学以外の方法を選択するのも、そうした「ワラにもすがりたい気持ち」のなかでは、たいして違わないでしょう。


病気治療と科学というのは、難しい問題を含んでいますね。