PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

激苦笑アンケート:鈍感なのか計算づくか


テレビを見ながら昼飯を食っていると安倍辞任の速報。「毎度毎度、タイミングがおかしい人だ」と思いつつ、さきほど、そろそろ各紙とも見解が出そろったかなと検索してみた。


思わず笑ってしまったのが産經新聞の【緊急アンケート】。


【緊急アンケート】安倍首相の辞意表明について(2007/09/12 16:26 産經新聞
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070912/shs070912011.htm


「あなたは、今回の首相の辞意表明について賛成ですか、それとも反対ですか」って、設問がおかしいでしょう。
さきほどは「賛成:20.8% 反対:79.2%」だった。この意味をどうとれというのだ。
なんだろう、これをもって「国民は辞意を拒絶した」とか「国民は辞任を惜しんだ」とか言って安倍は続投すべきだったっていう結論でも出したいのだろうか。


言うまでもないけれども、先の質問では「このタイミングでの辞意表明は適切か否か」や「安倍の説明に納得できるか」という意味で「反対」に投票している人もいれば、「安倍はやめるべきか否か」という意味で「賛成」に投票している人もいたに違いない。もちろん続投を願う人だってどっちに入れてもおかしくない。つまり、どういう結果が出ても、そこから「民意」なんてもんは読み取れないのではないか。
もちろん産經新聞社がことばというものに鈍感なわけではないだろう。この設問なら、どちらに転んでも自社の論説に都合の良い形で展開できるということかもしれない。


まったくもう。