PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

続・バーナム効果とエゴグラム性格診断


先に「バーナム効果とエゴグラム性格診断」を書いた後で、人間研究所「エゴグラム性格診断」のページをもう一度見てみた。
そこには「あなたは何位?現在日本人に多いタイプランキング」なんてものがあって、22種類すべてのタイプ名と順位や比率が記されていた。
で、ふと思いついてmixiの日記で、それぞれのタイプ名で検索してみたら、なんとすべての診断文を見ることができたのだ。いやあ、mixiすごいわ。思わず日記にコレクションしてしまった


で、それを眺めて思うこと。


これは予想されたことなのだけど、かなり似通った診断文がいくつかある。印象だけで言えば、ある診断を「当たった」と思う人にとって、ほかにも「当たった」と思いそうな診断がそれぞれ2つぐらいはある。
そして、これは予想もしていなかったことなのだけど、「明らかに違う」と思いそうな診断は実は大して多くない。ある診断を中心において、ほかの診断をそこからの距離を「かなり似ている診断」「それなりに共通項を見いだせそうな診断」「まるで違うと思いそうな診断」のグループで考えてみる。どこを中心に置いても、最も遠い「まるで違うと思いそうな診断」に入るほどまるっきり違う診断って、だいたい3つか4つぐらいじゃないだろうか。
基本的には4つか5つぐらいの類型があって、そのバリエーションが増やしてある……って印象。


「よくできている」とも思うけど、こりゃあ暢気に見ていると「当たった」と思う確率が高いわけだ、とも思う。


エゴグラムというのは、本来は5つの要素について最強から最弱まで5段階に評価してグラフ化するというようなものらしい。5の5乗で15,625通りの組み合わせになるわけかな? それを「ありそうな類型」だか「特徴が顕著な類型」に絞ったのが22パターンなのかな。よくわからん。


ところで。この診断、かなり強烈な診断文もある。トラウマになりそうなぐらいの。mixiではかなりマジヘコミしてた人もいたみたい。
別のエゴグラムのサイトには、こんな説明もあった。

診断結果には、表現にきついところや差別的な言葉があります、気の弱い方、 人の意見に左右されやすい方、医療機関で治療を受けている方などのご利用をお控えください
さもありなん。最初のサイトには、どうしてこの注意書きがないんだろう。


ちょっとリンクをたどってみたら、最初のサイトはバンダイのゲーム機「Human Player」の関連サイトなのね(公式サイトニュースリリース)。ググってみてITmediaの記事なんかも読んで理解できたが、このエゴグラム診断は「ゲーム中のキャラクタ設定に使われる」。性格設定だけでなく、生年月日等も入力することでバイオリズムも再現するという触れ込みで、言ってみれば「リアルに存在する人物で遊ぶ」という趣向のゲームなわけだ。


ということであれば、大元のエゴグラムがどういうもんであれ、「えええ、オレってこんなに最悪な性格なの!?」とマジで落ち込んでしまった人は、「しょせんゲームのネタ、お遊びだ」と割り切る方が精神衛生上よろしいようで。