【「護符」もNGだった】開運商法で3社が業務停止命令(しかも実は一心同体?)
以前、公取委がゲルマニウム製品の健康効果に根拠がないとして排除命令を出したときに「なぜゲルマニウムブレスレットはNGでも護符は良いのか」なんて話が出て来て、言及エントリを起こしたことがありました(⇒PSJ渋谷研究所X: 教えて、元増田)。今度は厚労省が「護符だって開運ブレスレットだって健康商品だって、道を踏み外したらNGだよ」という回答を出した、と言ってよいのかも。
- http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090827k0000e040061000c.html
- http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090827-OYT1T00590.htm
- http://www.asahi.com/national/update/0828/TKY200908270437.html
- http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009082700883
- http://news24.jp/articles/2009/08/27/06142532.html
- http://www3.nhk.or.jp/news/t10015128881000.html
朝メシを食いながらテレビをつけたら(テリー伊藤とか野獣加藤とかが出てるニュースワイド)、音声できくちくんが登場、テロップを見た家族が「わー、まこちゃんだ」とびっくりしていた。どうやら、この件で根拠として波動測定器が使用されていて「波動ってなんですか」とコメントを求められたものだったもよう。
報道されている内容は、「日開堂株式会社」「「株式会社宝招院」「「ROXYこと横畠和宏」の3社が誇大広告などで特定商取引法違反行為に問われ、業務の一部を3ヶ月間停止するよう経済産業省が命じたというもの。今回は公取委じゃないんですね。
テレビを見る限り、3社とも「開運効果の根拠」を示すことを求められたけれども果たさなかったとのこと。根拠として波動測定器を持ち出したのは「日開堂」ということらしい。
で、3社は3社なんだけど、経産省の発表を見ると、なんだか同じ穴の何とかだった模様。
「日開堂株式会社」、「株式会社宝招院」、「ROXYこと横畠和宏」は、いずれも登記簿
や広告に表示されていた住所には所在しておらず、これら3事業者の事業は、全て横畠
和宏が代表取締役を務める株式会社オフィシャルサポート内で行われていました。
上で「程度問題」なんて書いたのは、そういうところで、今回のケースは根拠不明とかいう以上に、かなり悪質だったから業務停止命令まで出されたという部分があるのかなあ、と思うんです。信心だの霊だのではなくて波動なんてものまで持ち出して根拠ありげに振る舞うのも悪質だと思います。でもそれ以上に、公取委の資料にも出てくるように、(1)クーリング・オフを無視して返品に応じないとか、(2)返品を申し出ると逆に二十万以上もする祈祷等の営業をされるとか、(3)祈祷などを断ると威迫されるとか、(4)3社の実態はひとつだったんじゃないかとか、まあやりたい放題と言いたくなるようなありさまなんですよね。基本的に信心の問題までは口を出さないにしても、ここまできたらいわゆる霊感商法であって、見過ごしにできないということなんじゃないですかね。
ま、そう考えると、3ヶ月の一部業務停止なんていう程度でいいのかなあ、という気もするんですけどね。