PSJ渋谷研究所X(臨時避難所2)

はてダ http://d.hatena.ne.jp/kamezo/ からインポートしただけ

どこまで広がる「神の手」


Safari019.jpgななな、なんじゃこりゃ!? 「神の手」の記事のページビューが、ここへ来てまた伸びている。コンスタントに1日100件以上のページビューがあるようだ。
アクセス解析を見ても、どっか有名サイトからリンクされたわけではない。相変わらず,リンク元はブックマークが最大だ。どうやら地道に検索結果から来ているらしい。しかも、いろんな検索サイトから、いろんな組み合わせで来ている。


  また流行ってんのか!?


そのようだ。テクノラティで検索してみたら、今月15日ごろから、また神の手のエントリが増えている。「人の噂も75日」じゃなかったのかよ!


原因は……あれか? 「7人に送ると幸せになれる」とか抜かしているチェーンメールだからか? orz


■どんな増減?
テクノラティのグラフを見ると、いったん消滅しかけているのだが、また増加しているのだ。


過去180日間に書かれた、神の手を含む日本語のブログ記事
テクノラティ グラフ: キーワード「神の手」に関するグラフ


#2008/01/01追加:やっと下火になり始めたかな? 今後はグラフもどんどん下降線を辿ることを祈念して、本日現在のグラフを保存。
graph.jpg


YahooやGoogleのブログ検索も利用して、30〜40件ぐらいはざっと眺めてみた。すると、この写真の話だけではなく、サッカーの話と医者の話、ふつうに高度な技の持ち主の話もある。ただ、日によっても違うけれども、このところは「神の手」写真の話題が明らかに多いのだ増えている。ざっと半数程度が「神の手」写真の話か?(11:21 あいまいな書き方だったので修正)
やっぱり再流行していると考えてよさそうだ。


■なんでまた増えてるの?
なんか、しばらく前にテレビでやったと書いている人もほんの少し(2人ほど)いたが、番組名も時期も不明。それが大きな影響だというわけではなさそうだ。
KABAちゃんとか複数の芸能人のブログでも取り上げられたようだけど、ふつうに「友人からもらった」式の記事で、その記事を見た人は多いにしても、それで便乗組が増えたという形跡は見られない。


なにしろ、今月に入ってからエントリを起こしている人は、ほぼ漏れなく「友人からもらった」式の記事だ。「どこかで見た」ことが影響するような気はしない。いや、メディアなどで見た「いい話」が自分のところに訪れたら、喜んでブログに書くか……まあ、そういうことはあるかな。
やはり、あのメールの流通量が再び増えているということなのだろう。


まあね、「幸福の手紙」「不幸の手紙」「棒の手紙」と同じようなもんだからね、なかなかなくならないとは思うよ。一時的にしろ消えかけたことの方が奇跡かもしれないよね。
しかもメールだからお手軽だしね。ほんとにみんなが7人ずつに回したら、2世代目で343通、3世代目で2400通、4世代で1万6800通、5世代で11万7600通、9世代目には4000万、10世代で2億8千万通だからね。半数で推移したとしても、再開したらあっという間に広がるよね。


■みんな、信じてるの? 調べないの?
書いている人のなかにも「ほんとかなあ」と考えている人は少なくない。半信半疑という書きっぷりの人が、けっこういる。半数ぐらいはそんな書き方。
で、それを見て「えー、ほんと?」と思った読者が検索してうちにたどり着いた……ってところか。


なかにごく少数だが「合成写真だという声もある」と書いている人もいる。そうだなあ、2〜3人て感じだったかなあ。それで悩んだけど写真を送ってくれた人にもそれを教えた、って人もいた。きっと調べて合成らしいとわかったので、記事にしないという人もいるのだろう。
一方で、調べたらしい人のなかには「けれども、そんなことはどっちでもいい。オレはこの写真を見て感じるところがあったのだ、それが大事だ」と続けている人もいたりする。まあ、それはそれでいいけどさ。


ブログ以外では、掲示板でもかなりの数で話題になっているようだ。これは単に垂れ流しが多い。逆に、Yahoo知恵袋みたいなところで「これ本物?」って尋ねている人も、少しはいる。こちらは順当な回答を得られている模様。


しかし。だとすると、だ。ひょっとすると「ブログを書く人の多くは調べないで書く」「ブログを読んだ人の多くは調べる」ってことだったりするのだろうか。書かなかった人の数はわからないので、これは杞憂である可能性もあるのだけど。
少なくとも「ブログに書いちゃった人の大半は調べないで書いている」ということは言えそうだ。半信半疑だと書いていて、調べたとは書いてない人が多いって、そういうことではないのかなあ。


もしもそうだとすると、これはイヤな話ですよ。やっぱりブログ記事の大半は信用できるレベルのものではないってことにならない? いや、オールディスだか誰だかの「何でも9割はゴミ」とかいう評言を地で行ってるだけかもしれませんが。


一方で、ちょっとほっとしたこともある。ブログ記事の増え方よりも、うちの神の手写真の記事のページビューの方が多いみたいだということ。
当然だけどブログなんか書いてないって人もいますよね。チェーンメールを受け取ったので調べてみた、という人がかなりいるのではないだろうか。調べている人のうちのどれぐらいかはわからないけど、これは健全な反応ですよね。
ブログを書いている人は「ネタがあった!」と思って飛びついちゃう、というような傾向でもあるのかしらん……。


■真偽を調べに来たブロガーさんへのお願い
というわけで、「神の手」写真の真偽を調べて当ブログにたどり着いた方へのお願いを、先の記事に加筆することにした。それとともに、ここにも書いておこう。検索でたどりついて、こんな深いところまで読む人はいないかもしれないけど。


「あの話はウソみたいだよ?」とか「あの話は間違ってるみたいだよ?」って思ったら、それを記事にしようよ! だって、信じちゃってる人がたくさんいるよ? 彼らは、また7人にそれをばらまいているよ? ぼくのメールボックスの9割はスパムですけど、みんなそんな生活になっちゃうよ?
「神の手」写真については、説明するのが面倒だったら、ウチの記事にリンクしてくれていいからさ。


ていうか、マスコミの記事や知人の記事だったら信用するけど、ライターだか編集者だか偽科学研究所だか言ってても、誰が書いているかわからない記事だもんね、どーも信じにくい、ってことかもしれないね。そりゃ仕方がない。
でも、できましたら内容で考えて下さいよ。ひとつよろしく。


チェーンメールは止めようよ
もひとつ。
記事をいくつも読んでいて、「チェーンメール」ってよくないものだという意識が希薄な人が少なくないのも、ちょっと気になった。なんか「ともだちから来たチェーンメールで、こんなすごい写真をもらった、ラッキー。みんなで幸せになろうね」っていうノリで次に回したりしている。バトンと同じに考えているのかもしれない(まあ、その気持ちはわからんでもない)。


チェーンメールはネットワーク上の負荷を増やします。しかも、小さいとはいえ画像付きってことは、負荷はさらに大きくなります。つまり、放置してるとインターネットが不便になるかもよ?
詳しくは、WikipediaはてなキーワードIT用語辞典を見ていただくとして、だから回すのやめましょうよ。
しかもしかも、この写真はほぼ確実に合成写真で、しかもしかもしかも「お下劣ギャグ写真」だった可能性が高いんだよ!? ほんとにもう……かなしす……。